【Python】(業務自動化) SeleniumでEXE化した際にブラウザが閉じない場合の対策方法

Pytyon

Seleniumを使用してPythonスクリプトをEXE化すると、ブラウザが正常に閉じない場合があります。この問題の原因と、対策方法について説明します。

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コード表

<コード>

問題の原因:
EXE化したPythonスクリプトが終了する際、SeleniumのWebDriverがブラウザのプロセスを適切に終了できない場合があります。これは、ブラウザのプロセスが残ってしまい、不要なリソースを消費する原因となります。

対策方法: 以下の方法を使用して、EXE化したPythonスクリプトを正常に終了させることができます。

driver.quit()の明示的な呼び出し:
Pythonスクリプトの最後に、driver.quit()を明示的に呼び出すことで、WebDriverがブラウザのプロセスを適切に終了させることができます。

from selenium import webdriver

# WebDriverのセットアップ
driver = webdriver.Chrome()

# スクリプトの実行

# WebDriverの終了
driver.quit()

try-except文を使用:
try-except文を使用して、スクリプトの実行中にエラーが発生した場合でもdriver.quit()が呼び出されるようにします。

try:
    # スクリプトの実行
finally:
    # WebDriverの終了
    driver.quit()

確認: スクリプトをEXE化して実行し、ブラウザが正常に閉じることを確認します。これにより、不要なプロセスが残ることなく、リソースの浪費を防ぐことができます。

結論: この記事では、SeleniumでEXE化した際にブラウザが閉じない問題の原因と対策方法について説明しました。driver.quit()を明示的に呼び出すか、try-except文を使用してブラウザを適切に終了させることで、プロセスの浪費を防ぎ、スクリプトの実行を円滑に行うことができます。

quit()、close()、exit()の違い

  1. driver.quit()メソッド:
    • quit() メソッドは、Seleniumの WebDriver オブジェクトが管理しているすべてのウィンドウやタブを閉じます。
    • これにより、WebDriver オブジェクトが利用しているすべてのリソースが解放されます。
    • 通常、Selenium スクリプトの最後に使用され、WebDriver インスタンスを破棄する際に使われます。
  2. driver.close()メソッド:
    • close() メソッドは、WebDriver オブジェクトの現在のウィンドウまたはタブを閉じます。
    • このメソッドは、WebDriver セッション自体を終了させずに、単に現在のブラウザウィンドウを閉じるために使われます。
    • ウィンドウが閉じられた後も、WebDriver セッションは有効なままです。このため、close() を呼び出しても、WebDriver セッション自体は終了しません。
  3. Pythonのexit()関数:
    • exit() 関数は Python の組み込み関数であり、プログラム全体を終了させるために使われます。
    • プログラムが実行されているプロセスが終了し、Python インタプリタが終了します。

結論: quit()close()、およびPythonのexit()関数は、それぞれ異なる目的を持つ関数です。quit() は Selenium の WebDriver インスタンスを終了し、関連するすべてのウィンドウやタブを閉じます。close() は現在のブラウザウィンドウだけを閉じ、WebDriver インスタンスを維持します。そして exit() はプログラム自体を終了します。

CM

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